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りゅうというのは 龍之介の略で、
ポートマフィアの首領直属 遊撃隊を預かるうら若き戦闘隊長、
途轍もない破壊力を誇る“羅生門”という異能で黒獣を操る 芥川龍之介さんのことであり。
ただ単に敵対組織に属す存在同士だからというだけじゃあない反目関係、
ほんの半年前までは 顔を合わせりゃあそのまま苛烈な殺し合いに転じようという、
好敵手なんて可愛いもんじゃあない、完膚なきまで相手を叩きのめさにゃあ収まらぬ、
それはそれは殺伐とした間柄だったはずが。
敦くんからすりゃあ 傍迷惑な巻き込まれ、
誰かさんと誰かさんの間で深くこじれて錯綜していた
裏切りがらみの怨嗟だのしがらみだのという根っこの事情が、
とある騒動を切っ掛けに無くなってしまったその上、
ややこしい案件への対処という格好で共闘を重ねることで、
そもそも互いの力量のようなものは意識するほど認めちゃあいたものだから。
相手への好的関心を素直にい抱けば、
そのまま親しみを育み、相手へ馴染むのもあっという間で。
今では…非番の日が重なれば、連絡し合って外で落ち合い、
買い物や映画に出向いたり、美術館や博物館へ評判の展示を観に行ったりと、
年の近い親しいお友達同士として、それは良好な “友好関係”を築いておいで。
出来れば信頼関係を結んでほしいなと思ってだろう、
時折 企みがらみの逢瀬の場を設けたりしては、見守っていた太宰が呆気にとられたくらい
すっかりと仲良しさんになっており。
なればこそ、
不意打ちで届いたこの電子書簡には
何か変だなぁと違和感を覚えた敦くんだったりし。
あの黒の青年からのこういった伝言の類が手短なのは珍しいことではない。
大きな組織に幼いころから居たというからには、
そこなりのしきたりや様々な決まり事へも馴染んでいる彼だろうし、
実働部隊に身を置くならば、
作戦上の連絡や伝達には効率を考えてという事由の他に、
偽のそれとの混同を避けるための約束事というものもあるだろう。
そういったものが、効率優先の無駄のない文言をという習慣を育んだのらしく、
“でもなあ。”
素っ気ないというよりも、意味不明というか、
何故にというところが欠けているのがらしくないなぁと引っ掛かる。
敵同士という関わり合いから始まったせいか、
以前はこちらを見下すような尊大な物言いも多かったが、
最近はもっぱら、からかいのためにという持ち出し方しかされてはおらず。
急な要件の場合でも、こちらが戸惑わないようにと
いきなり非番になって時間が空いたから、とか、
先日関心があると言っていた “あんふぇゆぅぐしぅえりか”の原本を、
意外や広津さんから借りられたのでとか、
何がどうしてという部分も、噛み砕いて記してくれていたのになぁと。
突っ慳貪だったころに比すれば
打って変わっての優しい気遣い、たくさん見せてくれてもいた彼であればこその、
いきなりの逆戻りな感がして落ち着けぬ。
“……ああでもそれって。”
どんだけこっちが警戒しているかを気遣ったうえで
心配要らぬぞと ずんと先回りしてくれてるってことかも知れない。
臆病者だと思われている…というより、
荒事担当という立場は変わらぬ、警戒していて当然と思っているものか、それとも、
“相変わらず、ボクって子供扱いなんだろうなぁ。”
以前であれば、
例えば共闘している最中だから仕方がないとして いやいや口を利いていたものが、
今現在は…年下で物知らずな虎の子なのを、
あんよは上手とリードし甘やかすのが楽しいと、
時として太宰さんや中也さんと同じような顔をする芥川で。
腕力や戦闘とは別次元の頼もしさ、
社交性には縁遠うかろに
それでもちゃんと心得ていればこその、包容力に満ちたお顔が、
そんなに歳も違わぬのにと思えば ちと口惜しいけれど
それでもそういうお顔を向けてくれると安心するのも本心だし。
何と言っても、
“…優越感を感じるってのは、さすがにおかしいのかなぁ?”
仲たがいしていたからというだけじゃあない、
あのポートマフィアの中でも数多いるベテラン勢から恐れられてる死の象徴、
怖いほど整った顔容を冷徹さで常に凍らせているよな印象の存在だっていうのに、
今やそれぞれで買い求めたクレープをシェアし合うほどの仲であり。
人には滅多に慣れない野生の獰猛な獣が自分へやっと心開いてくれたよな?
こんなとんでもない存在から大事にされているなんてと、
特別扱いされてちょっぴり嬉しいような気分になりもしており。
ああ、そんな安易安直な自分もいけないんだろうねと、
大丈夫か、ちょろすぎないかと 子供扱いされるわけだよねと反省し、
ほりほりとざんばらに刈られた後ろ頭を掻きつつ、
もはやすっかり慣れた場所、芥川さんの自宅マンションへ、
呼ばれたそのまま訪れていたりする。
一応、電子書簡で了解しましたとの返事を出したし、
コンビニおむすび5つで腹ごしらえも済ませた。
呼ばれたのだから何しに来たと跳ね退けられもするまいが、
“何か緊急事態とかじゃなかろうな。”
具合が悪くなって倒れたとか? …いやそれなら中也さんか太宰さんだよね。
暴漢が奇襲をかけて来たとか? …自分で対処できるよね、うん。
○キブリを退治してほしいとか? 騒霊音がして気味が悪いとか?
害虫退治なんて羅生門で何とかしそうだし、霊の類が苦手だなんて聞いてないしなぁ、
第一、緊急でというならば、夕餉を済ませてというのが不可解だ。
どういう趣旨の呼び出しなのかが一向に見えぬまま、
ああでもないこうでもないと思案しつつ、
エントランスロビーの奥向き、此方こそ防犯用の自動ドア横のテンキーパネルに歩み寄り、
何度か訪れたことがある部屋番号を入力して訪問者用のボタンを押せば、
パネル部分に設けられたスピーカーからぼそりとした声がした。
【あがれ。】
来たかでないのは機嫌がよろしくないからか、
ああでも無言よりかはマシかなぁ。
インタフォンに向かい合ってはいるなという気配の音だけな時もあったしな。
あれって最初に来た時で、
何か怒ってるのかな、遅刻はしてないよなと少々ドキドキしておれば、
実は向こうも少し緊張していたからだとすぐに判ったのだけれども。
頑丈そうな強化ガラス製の自動ドアがすんなりと開いたので、
そこを通過し、正面にあったエレベータに乗り込んで。
一番上のボタンを押し、それは優しい乗り心地でするすると昇った小さなゲージ。
小さな窓が等間隔に空いてるだけの密閉型の廊下を進んで、突き当りの目的のお部屋へと辿り着けば、
すぐ傍で待ち受けてでもいたものか、
敦がチャイムへ伸ばした手が咥えこまれそうなタイミングと勢いで
傍らの鋼のドアがすいと開いた。
「…芥川?」
表札こそ出してはないが、通いなれてるフラットだから間違ってはいなかろう。
とはいえ、開いたドアの向こうがいやに暗くて、
沓脱の向こうに立ってるらしい人物の姿が微妙に見透かせず。
それでついつい名を呼べば。
「……いっ?」
突然の急襲で驚いたものだから、反射的に何だか妙な声が出た割に、
わあ この感覚は久々だと、胸のうちにては暢気な感慨が最初に飛び出したほど、
覚えの在りすぎるものが腕や胴へと巻き付いて。
そのまま、強引の極みだろう力づくにてフラットの中へと引きずり込まれた。
ドアまで閉じる律義さだが、
久々の“羅生門”は相変わらず加減というものを知らないようで、
「痛いって、逃げないから緩めて。」
こっちの身が足元から浮くほどな力加減のせいだろう、
巻き付いた箇所が食い込まんとするほど絞めてくるのが痛いと抗議すれば、
主の下へ巻き戻すというより掻き消えるという勢い、それは素早く解放されて、
リビングルームの入り口近くでとさんと床へ落とされた。
黒獣を出したのはさすがにいつもの黒外套ではなく、
此方へ向けられた細い背中は黒いカーディガンを羽織っている。
ざっくりとした編み目の、だが温かそうな室内用のそれで、
ここ最近はいつも羽織っている彼だったので敦も覚えており。
この時間にそんな格好ということは、
今日は…少なくとも今宵は非番の彼なのだろうなと思ったが、
「なあ、一体どうしたんだよ。」
直接会うのは数日ぶりか、でも、電子書簡のやり取りはその間も何通か送り合っており。
その中で怒らせるようなことを綴った覚えはなかったし、
何かしら機嫌を損ねていたなら、こんな回りくどいことはするまいと思う。
きっとこっちからの接触や呼びかけを完全に無視したうえで、
たまたまどこかで逢ったらその折は
今さっきのごとく“羅生門”でこれでもかと振り飛ばして
“憤怒”を示してくれたんじゃないかなぁ…なんて。
太宰さんが聞けば 苦笑交じりに“そんなところだろうね”と肯定してくれただろう、
随分と親しくなったからこその当たらずとも遠からじな推測が出て。
よって、やっぱりこれは様子がおかしいぞと
怪訝そうに眉を寄せ、
ずっと背中ばかり向けてるお人へ“大丈夫か?”と伺うような声を掛ければ、
「……げ。」
「え?」
明かりも付けられないままなのは、虎の目があるから問題はない。
ここのところは陽が落ちるのも早くなったが、
それでもまだ漆黒の闇というほどの暗さじゃあなかったし。
変則的ながらも向かい合ってる相手は、着るものの傾向から黒いという印象が強いが、
日当たりのよくない環境下に居続けた弊害か、その肌が病的なほどに白いので。
体の側線へ添わすよう無造作に降ろされた両手や、
薄い肩の上にてやや項垂れている頭を支えているうなじが、
暗がりの中にほの白く浮かんでおり、
“…項垂れてるよなぁ。”
怒っているようには見えないなぁ。ああでも噴火直前なら判らないかな。
板張りのままなところに落とされたまま座り込み、そんなこんなと相手の様子を観察しておれば。
先程聞き取れなかった小さなつぶやき、訊き返したことへの応じも兼ねてか、
ようやっと振り向いた、やっぱりご本人に間違いはなかった漆黒の覇者様こと芥川くん、
振り向いたそのまま、こちらへ踏み出してくると膝を折って屈みこみ、
後ろ手をついてという格好で座り込んだ敦の
ジャケットの襟元をぐいと掴み絞めて、鋭く言い放ったのが、
「脱げ。」
「…え?」
何の感情も乗らないとは正にこのことか、
強いるような張りもないが縋るよな弱さもない。
何の色も付いてない、無味無臭無機質な、まったくもってそんな声だった。
ただ、
「脱げって、……あ。」
あっと思い出した、というか思い当たったのは、
彼がぎゅむと力を込めて掴みしめているのが
ほんの先日 太宰さんから買ってもらったジャケットだということで。
ああしまった、そうかそうだよな、だってこやつは太宰さんがすべてなんだものな。
自分はまだ詳しくは知らぬが、
曽ては彼の人もいたマフィアというおっかない組織へ まだ十代という身で一人置いてかれても、
敵対組織の人となって再会してから それは冷たくあしらわれても、
それでもその目にはあの人の背中しか映らなかったらしいの、何とはなくだが知っている。
慕いすぎたあまりにそれが反転しての八つ当たりもどきを、
こちとら さんざん食らわされていた身だったし、
やっと仲直りできた今、今度はだからこそこんな厚遇を振る舞われた対象は、
どれほど親しくなっていても、それはそれと腹に据えかねてしまいもしようと。
人と人との機微というもの、まだまださほど判ってはないけど、
恋慕の情とやらへは多少なりとも縁もあり、
“杓子定規なものじゃあないよね、うんうん。”
仄暗い陰りに真っ黒に染まって精彩を欠いた双眸を
胸倉掴まれたことで至近から見やりつつ、
それでも…恐怖や混乱よりも同調の意がしみじみと沸いた虎の子くん。
自分だってたまの逢瀬で外で食事なんて構える折々、
あのそれはそれは風貌の整った、
しかもその言動がすこぶるつきに漢前な中也に向けて、
たまたま居合わせた通りすがりのご婦人たちが
あっという間に頬を赤らめ、うっとり魅了されてきた奇跡の瞬間とやら、
どれほど見せつけられてきたことか。
本人にはそんな意図なんてなくたって、
あら残念ね、もうちょっと背があったらなんて微妙な眼差し向けてた店員さんが、
ほんの手短かなやり取り交わしただけであっという間に虜になったの
嫌ってほど拾って来た自分には、
自分こそが本命なのだと思いたい、こっそりながらも大きに振り絞りたい、
そんな切なる心持ちはようよう判るので。
「……判ったよ。」
そのまま縊り殺されそうなほどの勢いで、
ぎゅうと絞めるよに掴んで来ていた白い手へ自分の手を添えれば、
「……っ。」
諭すような静かな声が届いたか、
芥川の方でもハッとし、手を緩めて自身の懐へそれを伏せて見せる。
ああそうか自分でもそこまでする気はなかった激昂だったんだな。
すぐさま冷静になれるようにはなったんだな。
ボクの方こそごめんな、親しくたってちゃんと考えとかなきゃいけなかったよな。
胸のうちにてそうと反省しつつ、ダウンジャケットのファスナーを降ろし、
肩を順々に抜いて脱ぎ去って、ハイと正面に居る彼へ手渡す。
今日のところはシャツの上へこれだけしか羽織ってなかったので、
暖房をつけてないらしかった室内の空気に、すぐさまじんわりと寒さが擦り寄ってきたけれど。
そんなものよりも 敦の心持ちへすとんと届いたものがあり。
「………え?」
ジャケットを渡され、ああうんと受け取ったそのまま、
まだ何かあるものか、じいとこちらを見やっている芥川の様子が、
気のせいでなければ、なんだかちょっと、その、
微妙すぎるそれながら、間違ってなければ少々含羞の体で染まってはないだろか、と
あれれぇと、間近になった彼の匂いを感じてそれに気づいた。
これも月下獣の異能の余禄か、
目と鼻が利くようになった敦は、匂いの中には感情で変わるものがあることも把握しており。
緊張したり怒ったり、はたまた気に入りの存在を感じてデレてたり、
此方も冷静な時に限るが、感情の傾向に添うて微妙に変化するものだというの、
何となくながら察知できるよになっていて。
なので、てっきり怒っているのだと、
何とか抑えているようだが嫉妬についつい攻撃的になっているのだ、と。
そうと思い込みかけていた芥川の、間近になった匂いから、
それだと不整合なものを拾ってしまい、
「芥川?」
「…何が “判った”なのだ?」
訊きながらますますと含羞の微熱が上がってくのが判る。
というか、青白いほどの頬がほんのり桜色にまで染まっている。
ああ耳も赤いぞお前と、そこまで気づいてから、
「……っ。」
「え? わ、ちょっとっ。」
ふらりと、屈みこんでたその姿勢を保つことさえ敵わぬか、
此方へ倒れ込んできた痩躯を受け止め、
ほんわりとろとろと珍しくもやや暖かくなってる手に気づき、
おやまあと別の何かに やっとこ気づいた虎の少年で。
「……もしかしてお前、眠いのに寝られないとか?」
「……。/////////////」
ボクは結構どこででもどんな条件でも寝られるから経験まだないけど、
お腹空いてるのに食欲ないのと似てるよね、辛いよね、
しかもすぐにも次の仕事があるって判ってるなら切迫してるよね。
ちなみに何徹め?
……四徹明けだ。
訊きながら、なるだけそおっと立ち上がり、
もはや力が入らないらしい痩躯をいたわるように懐に掻い込む。
そして、
「中也さんから訊いたの?」
そうと訊けば、ややあってから小さく頷いた彼なのへ、
そっかぁと囁いて背中をそおとポンポンと叩きつつ、リビング奥のドアへと向かう。
お友達を片手で支えつつ、ノブを回して開いたそこは寝室で、
いつもきちんと整っている寝台が、
どれほど輾転とした末だろか、シーツや肌掛けがこれでもかと揉みくちゃになっており。
そんな寝床の端へ腰を下ろすと、
もはや赤子のように
全身から力を抜いてすっかりもたれかかっている相手へ、こそりと敦が囁いたのが、
「腕だけでいい? 何なら脚とか…耳も付け足そうか?」
そんな短い言いようで。それでも通じたものか、
「…。//////////」
本当に本当にらしくもないほど、
髪の陰から覗く頬や耳を真っ赤にした漆黒の覇者様、
見ようによっちゃあ甘えの仕草そのもので、ゆるゆるとかぶりを振ると
「手だけでいい。」
それは小さな声で返したのへ、判ったと応じた虎の子くん。
早速、相手をそっと寝台へ寝かせ置き、
ズボンを絞めていたベルトやサスペンダーを取り去り、ネクタイをしゅるりと引き抜いて、
シャツの前合わせへ手をやって釦を手際よく外すと、
手慣れた所作で迷いなく脱ぎ去って。
まるで静かな湖へでも泳ぎ進むかのように
両手をついたシーツの上へその身をそおとすべらせると、
大人しく待っているお友達の身の上へ、自身の薄い身を重ね合わせたのであった。
さて翌朝。
それは冷え込んだのは、日中よく晴れるための放射冷却のせいだろうねなんて。
ちょっと小田原まで、請け負っていた調査の裏取りに出かけていた
武装探偵社が誇る 荒事担当、知略も任せての、蓬髪の貴公子様が、
細身にしてはかっちりとした肩をふるると震わせ、
始発を乗り継いで辿り着いたのは、愛しい青年が待つマンションで。
あまりに早く着けたのと、ちょっぴり悪戯心を催してのこと、
市井の “寝起きドッキリ”でもやりたいものか、
何の先ぶれも入れぬまま、
合鍵使って、それにしては気配を消してのそろりそろりと、
我が家同然の懐かしいフラット(実に五日ぶり)へ上がり込み、
さすがにまだ眠っていよう静けさの中、
奥向きの寝室へのドアを開いたものの。
「………え?」
繻子の方は引かずに寝たのか、
薄いカーテンを透かして黎明の明るみがほのかに染める室内の真ん中。
他にはあまり調度がない中、主役として据えられた寝台の上で、
そちらも見覚え在りすぎる銀色がかった白い髪をした少年の、
何故だか異能を出しっぱなしにした、もふもふな毛並みの腕の中へと挟み込まれて。
久し振りにご対面となる愛しい青年が、
そりゃあそりゃあ安らいだお顔にてぐっすり眠っているという、
一見、何ともハートフルながら、ツッコミどころ満載な光景に迎えられ、
ヨコハマにこの人ありと、その知略を恐れられておいでの太宰先生が
言葉を失くして立ち尽くしてしまった、とある晩秋の朝でございます。
〜 Fine 〜 17.11.11
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*一番最初のエピソードで虎になった敦くんが元へ戻ったとき、
着ていた服が少しも損なわれてなかったじゃないですか。
だったら、腕や脚がごっつくなる部分的な転変も、
戻ると元通りってことにはならないのかなぁ。
靴くらいは…と、ちょっと同情しちゃいました。
そして、太宰さんが買ってくれたというジャケットを見て、
素敵な帽子置きの人が対抗心燃やして、
クリスマスを待たずして
敦くん限定 冬物クリアランスと運んでくれそうです♪
「こんな立派なスーツとか、毎日のお仕事へは着てけませんったら。」
「じゃあこっちのジャケットはどうだ。それかいっそこっちのダッフルとか♪」
そんな中也さんが、ふとした拍子、
敦の虎化した腕のモフモフは気持ちいいぞ、あっさり寝落ちするぞと、
何かの折に芥川くんへ惚気ていたら可愛いなぁなんて思ったもので…。
太宰さん、この後どうしたのかな?
めげることなく、一緒に寝ようと寝台へダイブしてたら笑えますvv

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